本に「耳コピをする時その曲のキーがわかっていた方が耳コピがしやすい」と書いてあったのですが、どうやって曲のキーを決めるのですか?
今回はこれに答える形で記事を書いていきたいと思います。
「この曲のキーはなんですか?」と聞かれて僕はコード譜なんかあればすぐに分かるし、曲を聞いた場合でもギターやキーボードなど音の確認出来る楽器があればすぐに判別出来ます。
じゃあその時、僕は何をしているのかというと「ド」の位置が何の音になるか探しているのです。
「なにを言ってるんですかドの音はドでしょう」と思わる方もいるでしょう。
でも違うんです。
ドレミファ〜の捉え方は大きく分けて二つあります。
それは「移動ド」と「固定ド」。
固定ドというはドは絶対にドで、ソは絶対にソという考え方。
おそらくこのブログを見ている方で固定ドの考え方で音楽を聞ける人は少ないと思います。
何故かというとそれには絶対音感が必要だからです。
絶対音感というは他の音と比べることをせずに音を聞いても、すぐその音名が分かる音感のことです。
これは3歳くらいまでに然るべきトレーニングを受けないと身につかないと言われています。
ちなみに僕は絶対音感はありません。(でもギターの開放弦の音は分かったりしますが)
次は移動ド。
これは「ドレミファ〜という音の並びは移動しますよ」という考え方です。
二種類の音名で説明していきます。
ドレミファソラシド
と
C D E F G A B C
この状態だと二つの音名の並びは固定ドでも移動ドでも同じになります。
ちなみにこれはド=CなのでKey=Cです。
では、
ドレミファソラシド
と
D E F# G A B C# D
ドレミファ〜が移動しました。
試しにギターでもキーボードでもいいのでD E F# G A B C# Dと弾いてみてください。(この場合のD E F#などはコードではなく単音のことを意味します)
ドレミファ〜♪と聞こえませんか?
この場合、ド=Dなのでkey=Dとなります。
なぜ音が変わったのにドレミファ〜♪に聞こえるのかと言うと音が並ぶ間隔は変わっていないからです。
ドレミファ〜は全音と半音の並びから出来ていて
ド←全→レ←全→ミ←半→ファ←全→ソ←全→ラ←全→シ←半→ド
という並びになっています。
ミとファ、シとドの間隔が半音になっているのがポイントです。
そういえば、ピアノの鍵盤もミとファ、シとドの間には黒鍵がないですよね。
単純にDから音を並べてしまうとこの音の間隔がズレてしまうので#を(キーによっては♭を)使って補正している訳です。
D E F# G A B C# Dの並びをドレミファ〜と感じれる音感のことを相対音感と言います。
前に鳴った音から相対的に聞いて音を感じている訳ですね。
この音感は誰でも持っているし、何歳からでも強化することが出来ます。
絶対音感を持ってい方はこの並びでも、ドレミファ〜♪じゃなく
レミファ#ソラシド#レ
と聞こえるんだと思います。
これで最初に言った僕がキーを探すときに『「ド」の位置が何の音になるか探しているのです。』と言った意味が理解してもらえるかと思います。
では具体的にどうすればいいのよってことになりますが、探し方はすごく論理的なやり方と感覚的なやり方の二つあります。
理論的なやり方は、とにかくメロディーの音を拾っていきます。
重複しているものを除外して、低い順番から並べていきます。
ドレミファソラシドの音程間隔、
ド←全→レ←全→ミ←半→ファ←全→ソ←全→ラ←全→シ←半→ド
にパズルの様に合わせていきます。
特に半音に注目してみると合わせやすいと思います。
で、「ド」の位置になった音がそのキーになります。
感覚的なやり方は簡単です。
メロディーを聞いてて、「今の音が一番落ち着いた。その音で曲が終わってもおかしくない」って感じた音を聞いて探します。
その音が「ド」である可能性が高いのです。
つまり、その音がキーになります。
この二つのやり方で毎日キー探しトレーニングをしていれば、3ヶ月もすればすぐに分かるようになると思います。
この流れでダイアトニック・コードやコード側からキーを探すやり方、マイナーキーのことなどお話出来そうですが、長くなりそうなのでまたの機会に。
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